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東北版1月4週号
一つ一つの作業を丁寧に 松館しぼり大根 - 川村泰儀さん

 鹿角市八幡平松館地区の「松館しぼり大根」は水分が少なく、強い辛みが特徴です。皮をむかずにすりおろし、しぼり汁を薬味や付けだれにして味わいます。おろして5分から7分たつと最も辛くなります。
 20年前に転職して専業農家となり、現在25㌃を作付けしています。7月下旬から8月の頭が播種の時期です。20㌃では15㌢間隔で種子が封入されたシーダーテープを、機械を使って2㌢から3㌢の深さに設置していきます。残り5㌃は2、3粒ずつばら播き、間引きします。
 収穫までは除草や害虫防除と土寄せ、追肥作業を随時行います。雨が続くと畝の土が下がり、ダイコンの首に空気が触れて割れるので、土寄せには注意を払います。
 10月下旬から収穫が始まり、手作業で一本一本抜き取ります。長持ちさせるため、土は洗い流しません。畑全体で1300㌔ほど収穫できますが、250から450㌘で形の良いものが出荷に適し、3割弱は廃棄処分になります。JAかづのへ出荷するほか、市内のスーパーや直売所でも販売しています。
 一昨年は皮と果肉の間に黒い筋が入る高温障害が多発しました

が、昨年は順調に生育しました。これからも特産品の伝統を絶やさずつないでいきたいです。
 ▽そのほかの経営内容=水稲90㌃、露地野菜25㌃
次号をお楽しみに!