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東北版2月2週号
法人経営を第三者継承 集落とのつながり大切に - 草薙克さん

 大仙市大沢郷寺の農事組合法人あきた皆別当で代表理事を務める草薙克さん(29)は就任2年目。役員らとの交流を重ね2023年に同市に移住し、第三者継承を果たした。
 同法人は水稲39㌶とビニールハウス6棟で水稲育苗を手がける。構成員は8人。田植えや稲刈りなどの繁忙期にはパートを6人ほど雇用する。草薙さんは課題として、土地集積と人材確保
や育成を挙げる。「現在の設備を活用し、栽培方法を見直せば、60㌶まで十分対応できる。正社員の通年雇用を目指したい」と話す。
 また、農業の高齢化や後継者不足について、近隣農業者との連携を問題提起する。「農業機械の高騰もあり、個人で一通りそろえるのは難しくなっている。稼働していない機械や人的資源を有効活用すれば、もっと効率的に農業を行える」と強調する。
 今後は現状の面積維持を法人の目標に掲げる草薙さん。「併せて、作業受託などを通じ、自分を受け入れてくれた集落とのつながりを大事にし続けたい」と意気込む。
次号をお楽しみに!