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あきた版6月1週号
悪天候の影響で請求 - 武田利通さん

 羽後町上仙道の武田利通さん(39)は、父から引き継いだ圃場約94㌃でネギを栽培している。「単価が良くても、収穫できなければ収入にはならない」と話す。
 2010年に親元就農し、20年に経営を独立。その際に青色申告を始め、以前から関心を持っていた収入保険に加入したという。「パンフレットなどで制度を知っていた。加入のメリットを感じ、青色申告を始めたら加入しようと考えていた」と話す。
 昨年は度重なる悪天候に見舞われた。6~7月の高温少雨で定植後の生育が遅れ、10~11月には長雨で収穫が停滞。さらに12月初めの大雪で、圃場の一部は収穫を断念せざるを得なかった。「最後は雪で機械が入れなかった。取れたはずのネギがそのまま残ってし
まった」と振り返る。
 今回初めて保険金等の支払いを受けた武田さん。「電話して写真を撮って送るだけだったので、思ったより請求が簡単だった。もっと手続きが大変かと思っていたが、煩雑ではなく助かった」と制度を評価する。一方で「1割の不補償部分をもう少し縮小して、補償割合を上げてもらえれば、さらに安心して経営できる」と制度拡充へ期待を寄せる。
 近年は猛暑や自然災害の影響で全国的にネギの収穫量が減少。価格は高値で推移しているが、武田さんは「単価はここ数年良いが、異常気象で収穫できなければ意味がない」と強調する。
 現在は全て早生品種を導入している。収穫を早期に終わらせることで雪害を避ける考えの武田さん。「今年は5月中に定植を済ませる予定」と対策を講じた。
 また、JAこまちのねぎ部会長として、部会全体の見直しにも取り組む。以前のように12月までの収穫ではなく、8月の早取りを増やしていく予定。大規模農家でも、11月上旬にはおおむね終了する流れに変えていきたいという。
 今後について「面積を増やすより、まずは現状維持。高品質のネギを確実に収穫できる栽培管理をしたい」と話している。
次号をお楽しみに!