あきた版6月3週号
干ばつ・大雨で7割減収 - 藤原光博さん
2021年に就農し、ネギ栽培に取り組むにかほ市平沢の藤原光博さん(40)。同市の就農アドバイザーからの勧めで、23年に収入保険へ加入した。補償の厚さと対象品目の多さなどが加入の決め手となった。
藤原さんは1・1㌶で「夏扇パワー」と秋冬取りの「夏扇4号」を手がける。播種を2月、定植を3月末から始め、2週間ほどずらしながら6月上旬まで行う。7月末から翌年1月にかけて収穫が続く。「除草や土寄せ、薬剤散布など全て1人で担うため、作業効率の向上が不可欠だ」と話す。
昨年は、干ばつと大雨被害で保険金等を受け取った。7月の少雨で生育不順となったところへ8月中旬から9月と雨が続き、圃場が長期に渡り冠水。軟腐病や褐色腐敗病が併発し、大部分が収穫できなかった。
「雨水が引いた後、殺菌剤を散布したが気休め程度。根腐れを次々と起こし、枯死した。明めい渠きょなど排水対策をしても自然相手ではどうしようもなかった」と振り返る。
事故発生通知時、減収は4割ほどと見込んでいたが、実際は7割ほどと深刻だった。「通知の際は、被害状況の見極めが大切だと感じた」と藤原さん。青色申告書類の提出から保険金等の支払いまで1カ月ほどと迅速な対応で、経費支払いに充当できた。今後
も継続加入を考えている。
昨年は36・2㌃の作付けだったが、今年は基盤整備が完了した圃場を借り受け規模拡大。排水路が深くなったため、排水問題が少し緩和されるのではないかと期待する。
元々建築業に就いていた藤原さんは機械を自作し、作業の効率化や省力化を図る。「作業スピードが格段に上がり、経費削減にもつながっている」と話す。
秋田県農業試験場の研究者から「1人当たり40㌃の作付けが限界だ」と言われていたが、3倍ほどの面積に挑む。畝の向きも工夫し、生育は順調だという。「今年は天候に左右されることなく、大きな面積を成功させたい。さらなる規模拡大を計画中」と意欲を見せる。
次号をお楽しみに!