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あきた版6月3週号
異常気象を注視 - 藤枝猛さん
 
 水稲とリンドウの複合経営をする仙北市角館町小勝田の藤枝猛さん(74)。2021年から収入保険に加入する。猛暑や豪雨など天候変動の影響が大きく、農業経営の先行きが見通せない近年。収入保険を活用し、営農の支えとしている。
 元々水稲と畜産を主体に営んでいた藤枝さんは、07年からリンドウ栽培に取り組む。少しずつ面積を増やし、現在は水稲2・6㌶、リンドウ1㌶を作付けする。
 「JA秋田おばこ管内ではリンドウが盛んで、専門部会戸数は63戸。販売金額は1億1千万円ほどになる。自分はその中でも手がけるのが早い方だった」と振り返る。
 藤枝さんは、7月から11月ごろまで長期間出荷する。「盆や彼岸に限らず、仏花として常に需要がある。最近は、飾り花として青以外の需要も増えてきた」と話す。
 「あきたの青」のほか、ピンク系の早生品種「ハイジ」など複数を組み合わせながら、市場のニーズに対応。「品質が良くなければ次につながらない。栽培管理を常に注意している」と藤枝さん。
 異常気象への対処も重要視する。日照過多や高温による花焼け対策として、遮光ネットを使用。「周辺で導入したのは自分が走りだった」と胸を張る。自然に左右される農業だからこそ、安定した経営への備えが欠かせない。
 一昨年は長雨が原因の土壌湿潤害で生育不良に、昨年は高温で葉枯れが発生し、収量が落ち込んだ。「価格の下落や収量低下が原因の収入減少を補償する収入保険の存在は大きい」と実感する。
 また、事故発生を通知し減収が見込まれたため、つなぎ融資を申請。無利子で借り入れることができ、運転資金を賄えた。「手続きも職員が丁寧に対応してくれて簡単だった」と評価する。
 今後については無理に面積を広げるより、今の規模をしっかり守っていきたいという。「収入保険は経営を続けるための支え。加入してから安心感が全然違う。これから営農を継続するためにも欠かせない」と重要性を強調する。
次号をお楽しみに!