あきた版6月3週号
降ひょうや生育不良 - 佐藤頌也さん
露地で輪ギク60㌃や小ギク40㌃を栽培するほか、ハウス1棟5㌃でスプレーギクを手がける横手市十文字町の佐藤頌也さん(41)。2021年に収入保険へ加入し、これまでに2度、保険金等の支払いを受けた。
佐藤さんは「当時、コロナ禍による需要の不安定さから生じる収入減少が心配だった」と話す。想定外の事態に備えて、収入保険への加入を決めたという。
21年6月中旬、降ひょう被害に見舞われ、収量が平年の半分ほどに落ち込んだ。「摘芯後20~30㌢ほど伸びてきた時にひょうが降り、茎が折れてしまった。時期的に植え直しもできなかった」と振り返る。
昨年は、干ばつと高温の影響で生育不良が発生。丈が十分に伸びず、さらに高温抑制で全国的に開花が遅延し、販売単価も大きく下落した。
見込み農業収入金額に対して21年は6割、昨年は3割ほどの減収が予想されたため経費に充当したいと思い、つなぎ融資を申請した。「申請から借り入れまでスムーズで助かった。農薬や肥料代、ハウスの維持費などに充てることで営農継続できた」と話す。
手がけるキクは、5月上旬から6月中旬にかけて定植。7月下旬から10月中旬まで収穫を行う。盆や秋彼岸向けの最盛期には、1日当たり約1万本を収穫。所属するJA秋田
ふるさと花卉総合部会を通じ、県内のほか仙台市や首都圏の市場へ出荷する。
人工的に光を当て開花時期を調整する電照栽培を行う佐藤さん。昨年は県の「あきたの園芸省エネ化支援事業」の助成を活用し、白熱電球から発光ダイオード(LED)へ切り替えた。電気代が高騰する中で「少しでも費用を抑えられれば」と期待を寄せる。
また、遮光ネットの導入や「アイスバリア」「グリーンステム」など高温対策資材を取り入れるほか、労働力を確保しながら灌水作業にも力を入れる。
佐藤さんは「安定して高収入を継続していくことが一番の目標。需要が高まる時期に合わせて品質の良いものを消費者に届けていきたい」と張り切る。
次号をお楽しみに!