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あきた版8月3週号
青色で日持ち良い「秋田鳥海りんどう」 若い力で産地けん引 - 土田忠幸さん

 鮮やかな青色と日持ちの良さが特徴の「秋田鳥海りんどう」の栽培に取り組む由利本荘市鳥海町下川内の土田忠幸さん(29)。リンドウ1・2㌶と水稲6・9㌶を作付けする。販売開始から20年を迎えたブランド花を維持するため、若手生産者として産地をけん引する。
 秋田鳥海りんどうは、鳥海山麓に自生するリンドウを改良した品種で、2005年に栽培開始。18年に地域団体商標に登録され、花きブランドとして確立された。
 土田さんは高校卒業後、父の下で就農し、21年に事業を承継。リンドウは父が06年に導入した。青系の「しなの早生」や「ながの極早生」のほか、白系やピンク系など多品種を手がけ、需要期に合わせて出荷する。「高単価な時期に品質の良いリンドウが収穫できるとうれしい」と笑顔を見せる。
 定植1年目は株の養成期間で採花できず、2年目から収穫可能。1株から20本近くの茎が伸び、10本を目安に間引く。芽かきや除草、
病害虫防除を行い、7月初めから10月中旬にかけ収穫。従業員4人を雇用し、1日当たり8千本ほどをJA秋田しんせいへ出荷する。
 病害虫防除には最も力を入れる。月に3~4回液肥混合の薬剤を、先端から根元まで満遍なく散布。1回の散布に10日ほど要し「年間の作業で防除が一番大変。近年は高温対策で早朝時、集中的に行う」と話す。
 また、高温の影響でハダニやヨトウムシの発生が増加傾向にある。害虫が葉裏や花の中に潜むといい「丁寧な散布を心がけて

いるが、薬剤がかからず被害を防ぎ切れないこともある」と苦労をにじませる。
 周囲の勧めもあり、収入保険への加入を検討している土田さん。「天候による収量の減少だけでなく、病気やけがで収穫できなくなった時なども補償するところが魅力だ」と話す。
 同JA東部営農センター営農課の佐藤祐介課長補佐は「毎年、高単収を達成し、栽培に対する意欲の高い方。若手生産者として今後の地域農業を担う存在になると期待している。いつも笑顔で楽しそうに作業する姿に鼓舞される」と話す。
 土田さんは「父から受け継いだ秋田鳥海りんどうを守っていくため頑張っていきたい」と前を向く。
次号をお楽しみに!